トップAIでつくる事例集

AIでつくる本文

動画 事例集


1. ChatGPTClaudeで台本を作る

YouTube動画・解説動画の台本(シナリオ)をチャットAIで作成するパターンです。動画そのものを生成する前段階として、まず「何を、どの順で話すか」を固める工程です。

📌 代表的なユースケース

  • YouTube動画の台本作成: テーマと尺を伝えると、導入・本編・締めの構成案とセリフ案を作ってくれる。
  • 台本のトーン統一: シリーズ動画で毎回同じキャラクター性・話し方を保つため、過去の台本を参照させながら新しい台本を書かせる。
  • テロップ・字幕文言の整理: 台本から、動画内テロップに使う短い要約フレーズを別途抜き出させる。

💡 指示のコツ

「尺(分数)」「話者の人数・キャラクター性」「視聴者層」を先に伝えると、テンポの合った台本になりやすいです。台本全部を一度に頼まず、まず構成(見出しレベル)だけ出させてから、セクションごとにセリフを詰めていくと精度が上がります。

AIへのプロンプト例

「中小企業診断士向けにAI活用を紹介するYouTube動画(5分程度)の台本を作りたいです。まず導入・課題提起・事例紹介・まとめの4パート構成を提案してください。話し方はカジュアルで、専門用語には毎回簡単な説明を添えてください。」

⚠️ つまずきやすいポイント

  • 台本だけでは動画にならない: 台本は準備工程であり、実際の撮影・編集、あるいは他ツール(HeyGen・VOICEVOX等)と組み合わせて初めて動画になります。
  • 「借り物」の構成になりやすい: 定型的な構成をそのまま使うと、どこかで見たような動画になりがちです。自分の実体験・具体例を必ず差し込みましょう。

2. Google VeoRunwayPikaKling AI(テキスト・画像から動画生成)

スクリーンショット - Runway
スクリーンショット - Pika
スクリーンショット - Kling AI

短いテキストや1枚の静止画から、数秒〜数十秒の動画を生成するツール群です。2026年7月時点では、GoogleのVeo(Gemini・Flowから利用可能。高い映像のリアルさと、せりふ・環境音まで一体で生成できる点が強み)が最も守備範囲の広い選択肢で、そこにRunway(Gen-4系・編集特化のAleph)、Pika、Kling AIが続きます。それぞれ得意分野が少しずつ異なります(Runwayは編集の柔軟さ、Klingはモーション品質、Pikaは低価格)。迷ったら、まずVeoで試してから他ツールと比べる進め方が無難です。

📌 代表的なユースケース

  • セミナー告知のイメージ映像: 「未来の働き方」のような抽象的なコンセプトを、写真では表現しにくい映像で見せる。
  • SNSショート動画のオープニングカット: 数秒のインパクトあるビジュアルを冒頭に差し込む。
  • 提案資料に載せる情景映像: 静止画のスライドに、短い動画を1枚だけ差し込んで印象を変える。

💡 指示のコツ

テキストだけで指示すると出力が安定しないことが多いため、まず自分で用意した画像(または生成した静止画)を元に動かす「image-to-video」から始めると安定します。カメラワーク(パン・ズーム・ドリー)を日本語で具体的に指定すると精度が上がります。

AIへのプロンプト例

「この画像を元に、ゆっくりとしたドリーインでカメラが近づいていく5秒の動画を生成してください。光は柔らかい逆光、動きは静かで落ち着いたトーンにしてください。人物の顔や手の動きは大きく変化させないでください。」

⚠️ つまずきやすいポイント

  • クレジット制の秒数課金: 生成1回ごとにクレジットを消費する料金体系が主流で、量産すると想像以上にコストがかさみます。まず少量で試してから本番運用の要否を判断しましょう。
  • 著作権・商用利用条件の頻繁な変更: 学習データの権利関係やAI生成物の商用利用範囲は各社の規約改定が続いています。公開前に必ず最新の利用規約を確認してください。

メモGenspark/Manusも同じモデルを内包している

GensparkManusの動画生成機能は、中身はこのVeoやSoraといった既存モデルへのアクセスです。動画単体が目的ならここで挙げたツールで十分ですが、リサーチ・資料作成・アプリ開発など他のタスクと同じ画面で動画も済ませたい場合は、それらのAIワークスペース/エージェント経由で使う選択肢もあります(事例集事例集も参照)。


3. HeyGen(AIアバター解説動画)

スクリーンショット - HeyGen

自分の顔・声のデジタルツイン(デジタル上の分身)を作り、台本を差し替えるだけで解説動画・研修動画を量産できるツールです。顔出しの負担なく、診断士コミュニティ向けのセミナー告知動画や、クライアント向けの操作説明動画などに向いています。

📌 代表的なユースケース

  • 顔出しなしのセミナー告知動画: 台本さえ用意すれば、撮影・照明の準備なしに告知動画を作れる。
  • クライアント向け研修・オンボーディング動画: 同じアバターで複数のマニュアル動画をシリーズ化する。
  • 多言語展開: 175言語への自動翻訳機能を使い、同じ内容を海外向けにも展開する。

💡 指示のコツ

AIアバターは「台本の質」がそのまま動画の質になります。先に台本を整えてから読ませるのが基本で、句読点の位置で間の取り方が変わる点も踏まえて調整します。

AIへのプロンプト例

「以下の台本を、落ち着いた解説口調で読み上げてください。句点でしっかり間を取り、専門用語(○○)の後には少し間を空けてください。」

⚠️ つまずきやすいポイント

  • クレジット消費の見積もり: 高品質なアバター機能は1分あたりのクレジット消費が大きく、プランの上限に想定より早く達することがあります。事前に必要な動画本数・尺から逆算してプランを選びましょう。
  • 無料プランは商用利用不可: 無料プランには透かしが入り、商用利用もできません。外部公開する動画には有料プランが前提になります。
  • 日本語の抑揚の確認: 英語に比べて日本語の読み上げは抑揚がやや不自然になる場合があるため、生成後は必ず自分の耳で聞いて確認します。

4. CapCut AI(編集自動化)

スクリーンショット - CapCut AI

字幕の自動生成、不要な間や言い淀みのカット、ハイライト抽出などを自動化する編集ツールです。セミナー録画や打ち合わせ録画から、ショート動画やダイジェスト版を作る用途に向いています。

📌 代表的なユースケース

  • 録画からの不要部分カット: 会議・セミナーの録画から、無言の間や言い淀みを自動検出してカットする。
  • 字幕の自動生成: 話した内容をそのまま字幕として書き起こし、テロップ付き動画に仕上げる。
  • ハイライト抽出によるショート動画化: 長尺の録画から見どころだけを自動で切り出す。

💡 指示のコツ

CapCut AIはプロンプトで一発生成するタイプのツールではなく、機能を段階的に組み合わせて使うタイプです。まず自動字幕を生成し、その後に話者分離・キーワード強調などを追加編集する2段階の進め方が効率的です。

操作の型

「①素材を読み込み自動字幕を生成する → ②固有名詞・専門用語を目視で修正する → ③Caption Boostでキーワードを強調・装飾する → ④ハイライト抽出でショート版を切り出す」という順番で進めると手戻りが少なくなります。

⚠️ つまずきやすいポイント

  • 無料プランの回数制限: 無料プランは自動字幕の利用が月数回までに制限されており、継続利用には有料プランが必要です。
  • 字幕精度は完璧ではない: 日本語の認識精度は上がっているものの、社名・人名などの固有名詞は誤変換されやすいため、公開前に必ず目視で修正します。
  • BGM・エフェクト素材のライセンス範囲: ツール内に用意された音源・素材でも、用途によっては利用範囲外になることがあります。商用利用時は素材ごとのライセンス条件を確認してください。

5. VOICEVOX+テロップ合成(日本語ナレーション動画)

スクリーンショット - VOICEVOX

VOICEVOXなどの音声合成エンジンで台本を読み上げさせ、その音声に合わせてテロップ(字幕)を焼き込む、日本語ナレーション動画の定番パターンです。声優を起用せずに低コストで動画を量産できます。

📌 代表的なユースケース

  • セミナー資料の音声解説版: スライド資料に合わせてナレーションを付け、動画教材にする。
  • 定期配信動画のナレーション: 毎回同じキャラクターの声で、台本だけ差し替えて配信する。
  • 社内マニュアルの音声化: 文字だけのマニュアルに音声とテロップを付け、理解しやすくする。

💡 指示のコツ

台本をそのまま読ませるだけでなく、実際に生成された音声ファイルの長さを使ってテロップの表示タイミングを逆算するのがポイントです。この計算はAIコーディングエージェントにスクリプトを書かせると手早く済みます。

AIへのプロンプト例

「この台本を1文ずつVOICEVOXで読み上げ、生成した各音声ファイルの長さを取得して、動画の下部テロップとして順番に配置するPythonスクリプトを書いてください。」

⚠️ つまずきやすいポイント

  • キャラクターごとのライセンス確認: VOICEVOX本体は無料で商用利用可能ですが、キャラクター音声は音声ごとに利用規約が異なり、クレジット表記が必須なケースが多くあります。規約は随時更新されるため、商用で使う直前に必ず公式サイトの最新版を確認してください。
  • 音声の間・アクセントの不自然さ: 長文を一括で読ませると、間の取り方が不自然になることがあります。文単位で分割して生成し、必要に応じて間隔を調整すると聞きやすくなります。

6. Remotion等(プログラムで動画を組み立てるパターン)

スクリーンショット - Remotion

React等のコードで動画のシーンを組み、データを流し込んで動画をレンダリングする手法です。これはアプリ(バイブコーディング)寄りの作り方で、「動画編集ソフトを操作する」というよりは「動画を生成するプログラムを作る」感覚に近いツールです。

📌 代表的なユースケース

  • 定期レポートの自動動画化: 毎週の実績データを流し込むだけで、同じフォーマットの報告動画を自動生成する。
  • 会員数・実績推移の紹介動画: データが変わるたびに手動編集し直す必要がなく、数値を差し替えるだけで量産できる。
  • 大量パターンの一括生成: 顧客名や商品名だけが違う動画を、何十本も自動で書き出す。

💡 指示のコツ

通常の動画編集のように直感的にドラッグ操作はできないため、「まず1シーンだけ静止画的に確認できる状態で作り、動きは後から加える」進め方がバグを生みにくくなります。

AIへのプロンプト例

「Remotionを使って、タイトルテキストとグラフ1枚だけが表示される5秒間のシーンをまず作ってください。アニメーションはまだ付けず、静止した状態で構図を確認したいです。」

⚠️ つまずきやすいポイント

  • レンダリング時間: 尺が長くなる・解像度が上がるほどレンダリングに時間がかかります。本番前に短尺で書き出しテストをしておきましょう。
  • 学習コストの高さ: 自由度は高い一方、コードで組む分の学習コストがあります。「毎回同じフォーマットを大量に作る」という反復用途でない限り、他のツールで十分な場合が多い点は総論の判断軸(アプリ(バイブコーディング)総論の「4つの閾値」)と同じです。