スキル化する
情報この手順でできるようになること
はじめてのスキル作成で作った定義文を、実際にAIへ「スキル化して」と頼んだときに何が起きるかを扱います。裏側で何のファイルができて、どこに保存され、どう確認し、次からどう呼び出されるのか——ここが見えると、「頼んだのに反映されているか分からない」という不安がなくなります。
スキルを作る
①「スキル化して」と頼む
定義文ができている状態であれば、頼み方は難しくありません。今の作業をそのまま指させば十分です。
- 「今の作業をスキル化して」
- 「さっきやったことをスキルにまとめて」
- 「このメール返信の手順を、次から呼び出せるようにして」
はじめてのスキル作成のStep 2で作った7項目(トリガー・入力・手順・分岐・完了条件・出力・リスク)の定義文がある場合は、それをそのまま貼り付けて「これをスキルとして登録して」と頼むだけでも通ります。
② 何が作られるか
VSCode・Claude Codeのようにファイルベースで動く環境では、スキルは1つのフォルダと1つのファイルとして作られます。パスの形はどのスキルでも共通です。
.claude/skills/<スキル名>/SKILL.md
中身は大きく2つに分かれます。冒頭の枠(フロントマター)にスキルの名前と概要、その下の本文に実際の手順が書かれます。はじめてのスキル作成の「例1:メール返信の下書きスキル」をそのままスキル化した場合、できあがるファイルはおおよそ次のような形になります。
例実際に作られるファイルの例(.claude/skills/mail-reply-draft/SKILL.md)
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name: mail-reply-draft
description: 受信メールを読み、経営コンサルタントの口調で返信下書きを作成する。
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# メール返信下書きスキル
## 発動条件
「このメールの返信下書きを作って」と頼まれたとき
## 手順
1. 受信メールの本文を読む
2. 結論を冒頭2行に置き、丁寧語・短文で下書きを作る
3. 返信不要と判断した場合は、その理由を添える
## 出力
返信下書き(本文のみ)
フロントマターの name がそのままフォルダ名になり、description は「AIがどんな時にこのスキルを思い出すか」の手がかりになります。本文は、Step 2で頼んだ定義文(トリガー・入力・手順・完了条件・出力・リスク)がほぼそのまま流し込まれる形です。手で1行ずつ書く作業は発生しません。
Coworkのようにファイル構造を直接見せないツールでは、この保存場所は隠れていますが、やっていることは同じです。手順とテンプレートを抜き出し、次から短い一言で呼び出せる形にまとめている、という点は変わりません(Coworkの使い方のレベル2参照)。
③ 中身を確認する
作っただけで安心せず、一度中身を見ておきます。方法は2つあります。
- VSCodeの左パネルから
.claude/skills/<スキル名>/SKILL.mdを直接開く - AIに「今作ったスキルの中身を見せて」と聞く
想定と違う手順が書かれていたら、この時点で直します。「②の手順の順番を逆にして」「出力の形式を箇条書きから表に変えて」のように、直したい部分だけを伝えれば十分です。
呼び出す(次回から)
スキルは、コマンドのように /スキル名 と明示的に打つものではありません。次回以降、関連する話をチャットで話しかけると、AIが文脈から判断して自分で使います。
例呼び出し方の例
「このメールの返信下書きを作って」
これだけで、②で作ったスキルの手順に沿って動きます。呼び出す主体が「人間」か「AIの判断」かという違いは、スキル設計の「スキルとコマンドの違い」で扱っています。詳しくはそちらを参照してください。
メモ✏️ スキル名の付け方
フォルダ名(name)は、英語・小文字・ハイフン区切りにするのが一般的です。gmail-drafter(メール下書き)・follow-up-check(フォロー漏れチェック)のように、何をするスキルかが名前から分かる形にしておくと、後から自分でも見つけやすくなります。既存のスキルと同じ名前・似た名前を付けると、AIがどちらを呼ぶべきか迷う原因になるため、命名前に「同じような名前のスキルがすでにないか」を一度AIに確認してもらうと安全です。
参考:さらに複雑な活用へ
具体的な実例は私の事例にまとまっています。作ったスキルを毎朝決まった時刻に自動で動かしたい場合は操作手順-8を参照してください。