(参考) 生成AIパスポート
情報この章の要点
「生成AIパスポート」は、生成AIを安全に使いこなす知識を問う個人向け資格です。学ぶ価値はありますが、資格そのものが必須というわけではありません。私自身、テキストで知識の穴を確認した程度で受験はしていません。出題範囲・試験形式・受験者数の推移から、受けるべきか迷ったときの判断材料までまとめました。
出題範囲と試験形式
出題は次の4カテゴリで構成されています。
| カテゴリ | 内容 |
|---|---|
| ① AI・生成AIの基礎知識 | AIと生成AIの違い、仕組みの初歩 |
| ② 現在の生成AIの動向 | 主要モデル・サービスの最新動向 |
| ③ 生成AIを取り扱う際の注意点 | セキュリティ・著作権・情報漏えいなど |
| ④ 生成AIの実践的な活用方法 | 業務での具体的な使い方 |
2026年2月の改訂では、RAG(検索拡張生成)・AIエージェント・法制度(AI事業者ガイドライン・AI新法)への対応が新しく加わりました。①③はこのマップの生成AIの基礎知識・AIセキュリティの基本、④は(参考) AI活用の参考資料やプロンプトのコツと重なる範囲です。
試験形式は次のとおりです。
- 形式:オンライン受験(IBT方式)
- 時間・問題数:60分・60問(四択式。設問により、適切または不適切な選択肢を複数選ぶものもあります)
- 合格基準点:公式には非公開(対策サイトの通説では正答率70〜80%程度とされていますが、これは推測情報です)
- 受験料:一般 11,000円・学生 5,500円(税込)
- 開催頻度:年5回程度(2・4・6・8・10月)
メモ✏️ 資格更新テストという制度もある
2026年2月から、既に合格した人向けの「資格更新テスト」(eラーニング+確認テスト、6,600円・学生3,300円)が始まりました。生成AIの動向が半年単位で変わることを踏まえた、知識の鮮度を保つための仕組みです。
受験者実績の推移
- 累計受験者数115,062名・累計有資格者数90,789名(2026年7月17日発表時点)
- 最新2026年6月試験での受験者21,752名・合格者17,380名・合格率79.90%
- 単回での最多受験者数28,415名(2026年2月試験)
受けるべきか
- 個人として:学んだことを対外的に示す証明が欲しいとき(転職・副業でのアピール材料など)に向いています。合格そのものより、出題範囲を一通り学び直す過程に価値があります。
- 組織として:組織活用の段階に進み、従業員のAIリテラシーを底上げしたいとき、共通の到達目標として使えます。従業員の不安をほぐすで触れる「AIに慣れてもらう」施策の1つの選択肢になります。
逆に、①生成AI基礎をひと通り実践できているなら、資格そのものは必須ではありません。私自身は、テキストや問題集に目を通した程度で、受験はしていません。あくまで理解度を確かめる手段の1つとして、必要に感じたときに使ってください。
(参考図書)生成AIパスポートテキスト&問題集
受験を考えるなら、公式テキストに沿った市販の対策本から入るのが確実です。一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)監修『GUGA公認公式テキスト第4版対応版生成AIパスポートテキスト&問題集』(日本能率協会マネジメントセンター)は、上の4カテゴリの解説と模擬問題が一冊にまとまっています。
私が目を通したのは、1つ前の「改訂版」(2025年試験シラバス対応)です。受験はしていませんが、自分の知識の穴を確認する用途では十分に使えました。

ただし出題範囲は改訂のたびに動きます。上に書いた2026年2月改訂(RAG・AIエージェント・法制度)に対応しているのは第4版対応版のほうなので、購入前にどのシラバスに対応した版かを確認してください。