トップコンテキスト作業場と置き場を、先に決める

コンテキスト ── 総論

作業場と置き場を、先に決める

作業場と置き場を、先に決める

AIの応用に進むと、Web版チャットだけでは限界が来ます。会話はその場で消え、資料は都度アップロードし直し、スキルやルールを育てる置き場もありません。この章では、AIが働く場所(作業場)と知識が貯まる場所(Obsidian)の2つを、先に決めます。

  • 会話は毎回その場で終わり、ファイルとして手元に残りません
  • 会社の資料・過去のやり取りを、都度アップロードし直す必要があります
  • スキル・ルール・ナレッジといった「型」を、育てて積み上げていく置き場がありません

Web版チャットの性能が劣るわけではなく、そもそも向いている用途が違うだけです。Web版は「都度の相談窓口」として優秀ですが、この先必要なのはAIと一緒にファイルを育てる作業場です。

そこで、道具を2つだけ決めます。AIが働く場所(作業場)と、知識を貯める場所(Obsidian)です。

初級までは、道具はチャット画面ひとつで足りていました。ここから先は、スキル・ルール・ナレッジ・メモリといった「ファイル」を作り、育てていきます。ファイルの世界で働く以上、その置き場と作業場を先に建てておく——それがこの章の役割です。

この章で決める2つ

道具 役割 各論
作業場(デスクトップアプリ/IDE/CLIのいずれか) AIの作業場。スキル・エージェント・ルールが動く場所 作業場を作る
Obsidian ナレッジの置き場。あなたの知見・記憶が貯まる場所 Obsidian(第二の脳)

作業場はAIエージェントの章で使い、置き場(Obsidian)はコンテキストの章で育てます。2つの道具は同じ「ローカルのフォルダ」の上でつながっており、AIは両方を読みながら働きます。

選定の3原則

ツールは変わり続けます。個別の製品名より、選ぶ基準を持ってください。

  1. プレーンテキストで持つ:中身がただのテキストファイル(Markdown)なら、ツールを乗り換えても資産は無傷で残ります。特定サービスの独自形式に知見を閉じ込めないことが、この先10年の保険になります
  2. 無料か低コストで始める:作業場もObsidianも、個人利用は無料か低コストで始められます(一部、有料プラン契約が前提の作業場もあります)。道具に投資する前に、まず使い方に投資します
  3. 広く使われているものを選ぶ:利用者が多い道具は、AIが使い方を熟知しています。困ったらAIに聞けば解決する——これ自体が選定理由になります

読み進め方

  1. 作業場を作る — デスクトップアプリ・IDE・CLIの3つの入り方と、フォルダ構成
  2. Obsidian(第二の脳) — なぜナレッジの置き場にObsidianを推すのか、そして始め方とAIとの接続
  3. セットアップキット — おすすめのフォルダ構成を一式で建てる配布キット(講座参加者・ご支援先向け特典)の中身と使い方

2つの道具が手元に揃ったら、AIエージェントの章へ進んでください。既製の完成品に興味があれば、参考としてツール-4も見てみてください。