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デスクトップアプリを使う

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ブラウザで使うWeb版チャットと、パソコンにインストールするデスクトップアプリは、見た目はよく似ていますが「できること」に差があります。AIをエージェントとして使い、ローカルのファイルを操作させたりスクリプトを実行させたりするには、デスクトップアプリが入り口になります。


Web版チャットにできないこと

ブラウザで使うWeb版のChatGPT・Claude・Geminiは、ブラウザという箱の中だけで完結します。パソコンの中にあるファイルを直接読み書きすることも、Pythonなどのスクリプトを実行することもできません。ファイルを渡すには、そのつどアップロードするか、内容をコピー&ペーストする必要があります。

デスクトップアプリなら、パソコンの中まで手が届く

パソコンにインストールするデスクトップアプリは、ブラウザの外で動くソフトです。この違いにより、パソコンの中の機能と直接つながる仕組みが使えるようになります。代表的なのは、AnthropicのClaude Desktop、OpenAIのCodex、GoogleのAntigravity 2.0です。

メモ✏️ 用語メモ:MCP(Model Context Protocol)

AIが、パソコンの中のファイルや外部サービスに接続するための共通規格です。「MCPサーバー」と呼ばれる小さな部品を追加すると、AIができることを1つずつ増やせます。「指定したフォルダのファイルを読み書きする」「コードを実行する」といった機能も、MCPサーバーの1つとして提供されています。

たとえばClaude Desktopでは、ファイル操作用のMCPサーバーを追加すると、指定したフォルダの中のファイルをAIが直接読み書きできるようになります。同じように、コード実行用のMCPサーバーを追加すれば、AIにPythonなどのスクリプトを実際に走らせて、その結果を確認させることもできます。

ChatGPT側でこの役割を担うのは、普段の会話用アプリ(ChatGPT Desktop)ではなく、Codexという別のデスクトップアプリです。もともとはターミナルで動くコーディングエージェント(CLI版の導入手順)として登場しましたが、2026年2月にWindows・Mac向けのデスクトップアプリも公開され、ローカルのプロジェクトフォルダを指定して作業させたり、MCPサーバーを設定画面から追加したりできます。

Google側も同じく紛らわしい点があります。作業場を作るで紹介している「Antigravity IDE」は、コード編集画面を持つVSCodeベースのIDEです。それとは別に、Antigravity 2.0というコード編集画面を持たないアプリがあり、こちらがチャット形式で複数のローカルエージェントに作業を任せる、この項の役割にあたります。なお、Geminiアプリ本体にも「Gemini Spark」というローカルファイル操作機能がありますが、2026年9月時点ではMac版のみ・Google AI Ultra(月99ドル〜)加入者限定と、利用条件がまだ限られています。

製品 提供元 ダウンロード
Claude Desktop Anthropic claude.com/download
Codex(デスクトップアプリ) OpenAI Codex Appページ
Antigravity 2.0 Google antigravity.google/download

Web版とデスクトップアプリ、何が違うのか

観点 Web版チャット デスクトップアプリ
動く場所 ブラウザの中だけ パソコンにインストールされたソフト
ローカルファイル 直接は触れない(都度アップロード) MCP等の連携機能で直接読み書きできる
スクリプト実行 できない MCP等の連携機能でPython等を実行できる
向いている用途 調べ物・文章の相談 ファイル整理・データ処理・エージェント的な作業

この先、エージェントとして使うなら

ファイルを整理させる、決まった処理を自動でやらせるといった、AIに実際に手を動かしてもらう使い方に進みたい場合、デスクトップアプリが最初の入り口になります。

さらに一歩進んで、ファイルをより自在に読み書きしたいならIDE、会話だけで完結させたいならCLIという選択肢もあります。3つの入り方の比較・具体的な導入方法は作業場を作るにまとめています。

本格的にエージェントとして仕事を任せる設計はAIエージェント総論で扱います。